土屋鞄製作所は、1965年にランドセルメーカーとして創業した日本の革小物ブランドです。
創業から50年経った今でも、コードバンを使用した高級ランドセルとして名高い土屋鞄製作所ですが、実は革財布も数多く展開しています。
土屋鞄製作所から展開される財布は、性別を選ばないユニセックスなデザインが特長的で、「縫製技術の高さ・素材の良さ」が幅広い層の支持を集めています。

今回は、そんな土屋鞄製作所から発売されている小銭入れ「トーンオイルヌメ ガマ口財布」をレビューしていきます。
小銭入れオタクからみた「クオリティー・機能性・デザイン性・コストパフォーマンス」の評価を詳しくレビューしていきますので、是非小銭入れを購入する際の参考にしてみて下さい!
トーンオイルヌメ ガマ口財布の詳細レビュー
まずは、トーンオイルヌメ ガマ口財布のプロフィールをご紹介していきます。
土屋鞄製作所 / トーンオイルヌメ がま口財布

外装はオイルをたっぷりと含んだヌメ革に、ピッグスエード(起毛加工の豚革)の内装を合わせたがま口タイプの小銭入れ。内装にはカードポケットもあり、小銭もカードもたっぷり収納できる。
価格 | 16,500円(税込み) |
---|---|
製造・生産国 | 日本 |
タイプ / 特徴① / 特徴② | がま口 / カード入れ(定期入れ) / 大容量 |
機能 | 小銭入れ×1、カードポケット×3 |
素材 | 牛革(オイルヌメ革)× ピッグスエード |
カラー | ブラウン / こげ茶 |
ブランド / 商品名 | 土屋鞄製作所 / トーンオイルヌメ がま口財布 - メンズ |
色展開
色展開は、「ブラウン/ダークブラウン」の2種類です。
どちらの色もシボ感が美しく、革本来の素材感が感じられる優しい風合いに仕上がっています。

革の表情の変化が出やすいのはブラウンです。使い込むと、深みのある飴色に変化していきます。革のエイジング(経年劣化)が好きな方にはおすすめです!
内部には、ピッグスウェード(起毛加工の豚革)が採用されており、両色共通でブラウンが採用されています。
内部部分には、土屋鞄製造所のロゴが象られたレザーパッチがあしらわれています。
レザーパッチのカラーは、「ブラウン・ダークブラウン」ともに表面と同色の色味が採用されています。

ちなみに、土屋鞄製作所のロゴは「革包丁」をモチーフとしています。ハンドクラフトを彷彿させるデザインに、温かみが感じられます!
トーンオイルヌメ ガマ口財布のディティール
表面の素材には、「オイルヌメ革」が採用されています。植物の渋のみで鞣された牛革にオイルを潤沢に染み込ませており、豊かなシボと革本来のナチュラル風合いが特性的です。

所々に牛が生前につけた傷がみられ、一点一点革のシボ感が違うのもオイルヌメ革の魅力です。しかし個体差が大きいので、インターネットで購入する際に現物を見れないのが少々難点かも知れません。
サイズは、下記の表の通りです。
縦 | 横 | 厚み |
縦8.1(がま口下から)cm | 横15.0cm | 厚み4.5cm |
横幅は標準的な2つ折り財布と同じくらいのサイズですが、縦幅はコンパクトに設計されています。
横から見ると、膨らみのある形状になっているのがわかります。

ガマ口の構造上仕方ないですが、ポケットに入れると少々かさ張るのが難点です。しかし、肩掛け鞄やサコッシュを持ち歩く方には丁度よいサイズ感でしょう。
内部収納 |
カードポケット×3 フリーポケット×3 |
内部は、幅が大きくとられている分充実した収納を備えています。
内部の素材には、ピックスウェードが採用されており、肌触りの良い質感と表面とのコントラストが魅力的です。
2つのポケットを使い分ければ、「小銭・カード・お札」が収納可能です。

カードを3枚収納のできるのが嬉しい設計です。中身をあまり持ち歩かない方であれば、財布としても充分活用できそうです!
開口部には大きなマチが採用されており、口が大きく開き中身が取り出しやすい設計になっています。

ガバっと口が開くのが、ガマ口の大きな魅力です!カードやお札を収納しておけば、カッチと口を開けてスマートに会計を済ませれます。
開口部の留め具には、真鍮製の金具パーツが採用されています。パーツの色味は「アンティークゴールド」で、金属をきめ細かく研磨して柔らかい風合いに仕上げる「サティーナ仕上げ」が採用されています。
小銭入れオタクが3年半使用している土屋鞄製作所のガマ口
中には、留め具の耐久性が気になっている方も多いのではないでしょうか?

実は、私も土屋鞄のガマ口を愛用しています。3年半毎日使用していますが、留め具は問題なく機能しています。ところどころ金属部分に細かな傷はありますが、耐久性はかなり高いと言えるでしょう!
トーンオイルヌメエイジング(経年劣化)
素材に採用されている、トーンオイルヌメのエイジングについても少し触れておきます。
写真は、土屋鞄製作所公式サイトからお借りしています。
トーンオイルヌメ ガマ口財布のキャメルと同様の素材の財布を7年間使用した際のエイジングサンプルです。手前が使い始め、奥が7年感使用したものになります。
使い始めはマットな表情であったのに対して、エイジングサンプルはツヤ感が増している事がわかります。
色味は使い始めよりも深みが増し、焼けた飴色に表情を変えています。
使い始めにシワが浅い部分はシボ感が強調され、シボが強く現れていた部分は少し滑らかな質感に表情を変えています。

破れや深い傷が見当たらないので、よほど無茶な使い方をしない限り7年間という長期の使用にも耐えられる頑丈さを備えていると言えます。
トーンオイルヌメ ガマ口財布がおすすめな方
ここからは、トーンオイルヌメ ガマ口財布がおすすめな方について詳しく解説していきます。
一個人の意見ですが、小銭入れの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

ちなみに、蛙のように大きく口が開くガマ口財布は「福が返る・お金が返る・無事に帰る」という語呂合わせで縁起の良い財布としても親しまれています。日本人のユーモア溢れる語呂合わせが、私は大好きです(笑)
小銭入れを財布として活用したい方
トーンオイルヌメ ガマ口財布は、サイズ感的にコンパクトな2つ折り財布と同等の形状で、出し入れがしやすいのが魅力です。
内部収納も充実しており、中身をあまり持ち歩かない方であれば財布として充分に活用できます。
こうした点から、トーンオイルヌメ ガマ口財布は小銭入れを財布として活用したい方におすすめと言えます。
レトロなファッションを好む方
ガマ口のルーツは、実はフランスにあるというのはご存知でしょうか。
明治時代に政府の御用人が、西洋を巡ったに後にフランスから持ち帰ったのが始まりと言われています。
そんな時代を超えた今でも親しまれているガマ口は、レトロでクラシカルなファッションを好む方にぴったりです。
SNSを見てみると、ガマ口をクラシカルなファッションに取り入れている方も多く見られました。
こうしたコーディネートから見て取れるように、がま口財布はレトロでクラシカルなファッションにも相性がぴったりであると言えます。
トーンオイルヌメ ガマ口財布の総評
土屋鞄製作所 / トーンオイルヌメ がま口財布

外装はオイルをたっぷりと含んだヌメ革に、ピッグスエード(起毛加工の豚革)の内装を合わせたがま口タイプの小銭入れ。内装にはカードポケットもあり、小銭もカードもたっぷり収納できる。
価格 | 16,500円(税込み) |
---|---|
製造・生産国 | 日本 |
タイプ / 特徴① / 特徴② | がま口 / カード入れ(定期入れ) / 大容量 |
機能 | 小銭入れ×1、カードポケット×3 |
素材 | 牛革(オイルヌメ革)× ピッグスエード |
カラー | ブラウン / こげ茶 |
ブランド / 商品名 | 土屋鞄製作所 / トーンオイルヌメ がま口財布 - メンズ |
デザイン性 | ★★★☆☆ |
クオリティー | ★★★★★ |
機能性 | ★★★☆☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
クオリティーは、「革の品質の高さ・耐久性の高さ・作りの良さ」から星5とさせて頂きました。
デザイン性は、ユニセックスではありますが「女性寄り・カジュアル向け」ですので、万人受けするとは言い難く星3とさせて頂きました。
また、革の個体差も大きいので見た目のばらつきは避けられません。革に拘る方は店頭で見てから購入するほうが良いかも知れません。
機能性は、収納力が高くコンパクトウォレットとして活用できますが、大きさが小銭入れとして少々マイナス点になります。
コンパクトな小銭入れを探している方には向かないと言えるでしょう。
コストパフォーマンスは、素材や金属部品のコスト、ハンドメイドという手間を考えるとかなり高いと言えます。
しかし、手が出しやすい価格帯とは言い辛いので星4とさせて頂きました。
いくつかマイナス点も上げてきましたが、総合的には収納力も充実しており、革の魅力を存分に楽しめる小銭入れです。
レトロで機能性の高い小銭入れを探している革好きの方は、是非選択肢に加えて見てはいががでしょうか?