CORBO(コルボ)は、デザイナー「古瀬聡氏」によって1998年に創業された日本の革小物ブランドです。
ハンドクラフトならではの温かみのあるデザインと、とことん素材の良さを追及する姿勢から、CORBOは革マニア達から高い評価を集めています。
今回は、そんなCORBOのslate(スレート)と呼ばれるシリーズから発売されている小銭入れ「8LC-9953」の魅力をご紹介していきます!
8LC-9953は、機能性と美しいエイジングを兼ね備えた、デイリーユースに最適な小銭入れです。
この記事の中では、
- CORBOとはどんなブランド?
- 8LC-9953の美しいイタリアンオイルレザー
- 8LC-9953の顕著なエイジング
- 8LC-9953の詳細レビュー
- 8LC-9953がおすすめな方
といった内容の中で、8LC-9953の魅力を詳しく解説していきます。
是非、小銭入れを購入する際の参考にしてみて下さい。
CORBOとはどんなブランド?
ブランド名の「コルボ」はイタリア語のCORVOをもじっており、”カラス”の意を指します。イタリアやシチリア地方でカラスは賢い良い鳥とされているそうです。
そんなカラス達の名を冠したCORBOというブランド名には、どんな状況でも自分たちのペースを崩さないカラスの様に「マイペースに堅実なモノ作りに取り組みたい」という思いが込められています。
飾り気のないデザインと素材への拘り
CORBOが展開する財布は、シンプルなデザインを基調としているのが特徴的です。また、財布の素材には、信頼出来るタンナーから仕入れた品質の高い革のみを採用をしています。
CORBOの素材に採用される革はエイジングが美しいのも特徴で、財布のシンプルなデザインに使い込む程に現れる美しい経年劣化が映えるのが魅力的です!
こうした、素材の良さ・エイジングを堪能できるデザインから、CORBOの財布は革マニア達からも高く評価されており、有名デパートやセレクトショップで扱わている実績も誇ります。
8LC-9953の美しいイタリアンオイルレザー
8LC-9953は、corboの「slate(スレート)」シリーズから展開されています。
slateシリーズで素材に採用されているのは、イタリアの伝統的な製法によって鞣された「イタリアンオイルレザー」です。
ここからは、8LC-9953の素材に採用されるこのイタリアンオイルレザーの魅力について詳しく解説していきます。
バケッタ製法が生み出す自然な革の表情
8LC-9953の素材に採用されているイタリアンオイルレザーには、イタリアの伝統的な製法である「バケッタ製法」が用いられています。
化学薬品を用いず、天然のタンニンエキスを浸透させた後に、秘伝のレシピで調合された天然のオイルを加脂して時間をかけて乾燥させるのがこのバケッタ製法の特徴です。
完成までに非常に時間と手間を要する加工である為、このバケッタ製法を行っているのはイタリアのトスカーナという地方のみです。バケッタ製法を用いた革を素材とした8LC-9953は、希少な小銭入れと言えますね!
写真は8LC-9953のブラウンです。革の自然な表情を存分に感じられる、優しい風合いがとっても魅力的です。ここまで自然な革の表情を出せるのは、バケッタ製法くらいではないでしょうか。
お手入れが楽
バケッタ製法によって鞣された革を素材とする8LC-9953には、潤沢なオイルが含まれており、毎日使う事で手の油脂が染み込みオイルの潤いを保ちます。
長期間使わないと乾いてしまう為レザークリームでメンテナンスを行う必要がありますが、小銭入れである8LC-9953は必然的に手に触れる事が多い為、普段使いにするのであれば特別なメンテナンスを必要としないでしょう。
バケッタ製法と小銭入れは相性が抜群です。8LC-9953は柔らかくしっとりとした触り心地が魅力的で、革好きの私はついつい触れたくなってしまいます(笑)
8LC-9953の顕著なエイジング
8LC-9953は、驚くほど顕著なエイジングを魅せてくれる小銭入れです。
その秘密は、色止め加工が最小限に留められているという、革好きが喜ぶ粋な計らいにあります。
写真は8LC-9953と同じ素材を使用した、ベージュのエイジングサンプルです。一番色の薄いものが元々の色ですが、もはや全て同じ色であったとは思えません。
折角なので、他の色のエイジングも少し見ていきましょう。
レディッシュブラウン/Coccinella
イタリアでは幸せを呼ぶ虫として親しまれている「テントウムシ」をモチーフにした色で、Coccinella(コッチネラ)と呼びます。
元々の色はマットな赤茶色です。使い込み程に、艶感と深みのあるブラウンへと変化していきます。マットな表情からの変貌が驚きです。
ダーグリーン
タンナーへ特別に別注している、CORBOだけの希少な限定色です。
右が元々の色で、左がエイジングサンプルです。
写真ではわかりづらいですが、もともとは深みのある緑色です。使い込む程に、黒い光沢を含むブラックパールのような色へ変貌を遂げます。美しいです。
8LC-9953の詳細レビュー
さて、いよいよここからは8LC-9953の詳細レビューをしていきます。まずは、プロフィールからご紹介していきます。
CORBO(コルボ) / 8LC-9953 slate 小銭入れ
CORBOのslateシリーズから発売されている小銭入れ。
機能性に優れ、豊かなエイジングを楽しめるのが魅力的。素材にはバケッタ製法によって鞣された、品質の高いイタリアンオイルレザーを採用。
価格 | 12,100円(税込み) |
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製造・生産国 | 日本 |
タイプ / 特徴① / 特徴② | ラウンドファスナー / ジップ式 / カードポケット付 |
機能 | 小銭入れポケット×2 カードポケット×1 |
素材 | イタリアンオイルレザー |
カラー | ベージュ/ブラウン/レディッシュブラウン/ダークブラウン/ネイビー/ダークグリーン/ブラック |
ブランド / 商品名 | CORBO(コルボ) / 8LC-9953 slate 小銭入れ |
色展開
8LC-9953の色展開は下記の画像の通りです。幅広いラインナップから選べるのも大きな魅力です。
がっつりエイジングを楽しみたい方は、色の変化の出やすいベージュがおすすめです!
ディティール
内側にひっそりとCORBOの刻印が刻まれています。ロゴを前面に出さないのも、CORBOのシンプルなデザインへの拘りです。
ジップのファスナーもレザー製。ここにも小さくCORBOのロゴがあります。粋な遊び心を感じられますね。
真ん中にカードポケットが備わっており、キャッシュレスでお金を持ち歩かない方にも最適です。緊急事態の為に、お札を折りたたんで収納しておく事も可能です。
小銭ポケットは2か所備わっています。小銭の単位ごとに分ければ、お会計もスムーズにこなせます。
8LC-9953がおすすめな方
ここからは、8LC-9953がおすすめな方について詳しく解説していきます。
一個人の意見ですが、是非購入を検討されている方は参考にしてみて下さい。
エイジングを楽しみたい方
8LC-9953は、はっと息を呑むような見事なエイジングが楽しめる小銭入れです。
前述の通り色止め加工が最小限に留められている為、使い始めるとアッという間に色の変化を感じられます。
こうした特徴から、8LC-9953は革の風合いの変化を好む方におすすめです。
シンプルでシーンを選ばない小銭入れを探している方
8LC-9953は、ハンドクラフトの温かさを感じられるシンプルなデザインが特長的な小銭入れです。
ブランドを主張しておらず、派手さこそないですが、ビジネス・カジュアルのどちらでもマッチするデザインといえるでしょう。
こうした特徴から、8LC-9953はスーツにもカジュアルにもマッチする財布を探している方におすすめです。
まとめ
ここまで、8LC-9953の魅力について詳しく解説してきましたが如何でしたでしょうか。
最後に、8LC-9953の総評をまとめさせ頂きます。
CORBO(コルボ) / 8LC-9953
価格 | \12,100 |
デザイン性 | ★★★☆☆ |
クオリティー | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
シンプルなデザインである特徴から、デザイン性は★3とさせていただきました。
8LC-9953は、クオリティー・コストパフォーマンスに優れた小銭入れです。
小銭入れにしては、少々高額と感じる方もいるかと思いますが、ハンドメイドによるクオリティー・扱われている素材を加味するとお買い得と言えるのではないでしょうか。
また、使い込む程に表情を変える見事なエイジングは、革に拘るCORBOのみなせる業といえるでしょう。
しかし、中には革の風合いの変化を好まない方もいるかと思います。
8LC-9953には色止め加工が最小限にしか施されていない為、どうしても色の変化は止められません。こうした特徴から、財布の使用感を気にする方はあまり向いていないかも知れません。
それでも、8LC-9953は堅実に作られたクオリティーの高い小銭入れであると言えます。長く使用出来ることは間違えないでしょう。
是非、購入の際の参考にしてみて下さい。