小銭入れのことをよく「コインケース」と言いますよね。日本ではそれが一般名称として広まっていますが、正しい英語なのか調べたところ、実は間違っているということでした。
調べていると意外とややこしくて、同じワードでもアメリカ英語、イギリス英語では少しニュアンスが違うそうです。
私は英語はそんなに得意ではないので、英語の教師をしている友人に詳しく聞いてきました。
小銭入れの類語や関連後についてもまとめていますので、お楽しみに。
小銭入れを英語で言うと?
アメリカ英語 | coin purse / charge purse |
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イギリス英語 | purse |
イタリア語 | portamonete |
小銭入れを英語で言うと、コインパースというのが正解です。
英語の教師をしている友人によると、コインケースというと「コインが入っている立派な箱」というイメージらしいです。記念コインなどを入れておく箱、ということでしょうか。たしかにそれでは小銭入れとは言えませんね。
さて、小銭入れを英語でいうとcoin purseだということがわかりましたが、アメリカ英語とイギリス英語ではpurseの意味が変わってくるみたいです。
アメリカ英語 | 女性用のハンドバック |
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イギリス英語 | 小銭入れ |
ややこしいですよね。アメリカ英語でただ単にpurseと言ってしまうと、女性用のハンドバックのことを指してしまうそうです。イギリスでは小銭入れとして通じます。
なのでイギリスではpurseで通じますが、アメリカではcoin purseと言わなければいけないんですね。
小銭入れの類語は?
「小銭入れ」の類語・関連後を調査してみると、以下のワードがヒットしました。
- 小銭入れ(銭入れ,小銭いれ)
- 巾着袋(信玄袋,合切袋)
- ウォレット(ウオレット,ワレット)
- ふところ具合
- 札入れ、金入れ、紙入れ、ドル入れ
- 財布(サイフ,さいふ)
- がまぐち(蝦蟇口,蟇口,がま口,)
- 懐中物
- コインパース(パース)
- 信玄袋
基本はコインパース
私が馴染みがあるのは、やっぱり「コインパース」ですね。
国内ブランドでは小銭入れや「コインケース」と書いていることが多いですが、エッティンガーとかホワイトハウスコックスとか、海外のブランドだと「コインパース(COIN PURSE)」って書いてあることがほとんどです。
シンプルな三角のかぶせタイプ小銭入れなんかは「コインケース」って書かれていることもありますが、財布タイプの小銭入れはほぼ間違いなく「コインパース」で統一されています。
巾着って何?
巾着袋(きんちゃくぶくろ)って言えばわかりやすいでしょうか。
袋状になっていて、口の部分を紐でぎゅっとしばれるようになっているタイプの小銭入れです。
巾着袋=小銭入れってわけではなくて、女性の化粧ポーチとして使われたり、雑貨を入れる袋として使われたり、日本古来からある身の回りの小物を入れるために使われています。
今の日本ではあまり見かけることはなくなりましたが、やっぱり夏の風物詩である花火を見に行くときや、京都のような歴史的な街を観光するときなど、着物や浴衣を着るときには女性にとって必須アイテムともなっているようですね。
信玄袋って何?
巾着袋は信玄袋(しんげんぶくろ)と呼ばれることもあります。
特に決まった定義はありませんが、信玄袋は巾着袋よりも大きくて縦長で、男性用という印象ですね。
私の好きなところで言うと、印伝屋(INDEN-YA)さんなんかが有名だと思います。
巾着袋とは違って「底がしっかりある」というのも信玄袋の特徴で、巾着袋よりも重いものや大きいものを入れるのに適しています。
この信玄袋、もともとは「合切袋(がっさいぶくろ)」と呼ばれていました。
一切合切(いっさいがっさい)の「合切」です。「ぜんぶ」「みんな」という意味です。
つまり、なんでもかんでも身の回りのものを全部入れられるよーってことで、合切袋と呼んでいたようです。
それが、かのカリスマ武田信玄が愛用していたようで、信玄袋と呼ばれるようになりましたとさ。
懐中物って何?
懐中物(かいちゅうもの)は、ふところやポケットに入れている物のこと。つまり、小銭入れや財布と同じ意味です。
がまぐちや巾着袋のように特定の形を指す言葉ではなく、小銭入れや財布そのものを指す言葉なんですね。
懐中の「懐」は「ふところ」と読みます。昔の日本では、着物や浴衣の懐に財布や小銭入れを入れていたことから、懐中物と呼んでいたそうです。
ほかにも、
- 懐中電灯
- 懐中本
というような使い方をします。
日本ではコインケースでOK!
少しややこしい話をしましたが、日本では「コインケース」という言葉が一般的に広まっているので間違いではないそうです。