本革小銭入れと一口に言っても、様々な種類の革を素材に使用したものがあります。
「選ぶならどの革の小銭入れがいい?」と選び方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
小銭入れの革素材で代表的なのは以下の6つです。
- ブライドルレザー
- ヌメ革
- イタリアンレザー
- 栃木レザー
- クロコレザー
- コードバン
この記事では本革小銭入れの選び方に悩んでいる方へ向けて、革の種類ごとに素材の特徴やおすすめな小銭入れをくわしく紹介していきます。
2つ折りや長財布に比べると手頃に展開されている小銭入れは、プレゼントにもおすすめです。

ギフト選びに悩んでいる方も、ぜひ参考にしてみてください!
①頑丈な革素材ブライドルレザー
ブライドルレザーの小銭入れがおすすめな人
- 長く使える頑丈な小銭入れが欲しい
- 普段ポケットに財布を入れている
- 水に強い本革小銭入れを探している
ブライドルレザーは、切れると人命にも関わる馬具に使われるほど耐久度の高さが信頼されている素材です。
そのためブライドルレザーの小銭入れは、「とにかく頑丈な小銭入れが欲しい!」という方に特に向いています。
水にも強く汗染みが起こりづらいので、普段鞄を持たずポケットに財布を入れている方にもおすすめです。
ブライドルレザーは強靭な耐久性が特徴
ブライドルレザーは元々、頭絡(とうらく)と呼ばれる馬具の素材に使われていた歴史があります。頭絡とは馬の頭に取り付けて手綱をつなぐ道具のことです。
実はブライドルレザーの語源もその歴史が元になっており、ブライドルレザーの「ブライドル」は英語で頭絡の意味を持ちます。
歴史からも分かるように、ブライドルレザーは人命を支える馬具の素材に使われるほど耐久性が信頼される革です。
よほどハードに使わない限り破れる事はまずないと言えます。
ブライドルレザーは牛革に油分とロウを混ぜて浸透させる事で、水を弾き折れ曲がりに強い性質に仕上げられています。そのため水シミや型崩れも起こりにくいです。
ただ、革が硬いため強い力で押されると凹みが出来てしまいます。狭いポケットに鍵などと一緒に入れていると跡が付きやすいので、扱いに多少注意は必要です。

ブライドルレザーのよりくわしい特徴については以下の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてください!
>>本場英国の高級皮革「ブライドルレザー」の特徴をわかりやすく解説
小銭入れオタク愛用!ブライドルレザーの小銭入れ3選
ここからは僕が実際に愛用する、とっても頑丈で男らしさが引き立つ革「ブライドルレザー」の小銭入れを3つ紹介していきます!
ブライドル・グランドコインパース
価格 | 20,000円 |
機能設計 | マチ付きフリーポケット×2 カードポケット×2 コインポケット×1 |
生産国 | 日本製 |
一針一針丁寧に職人さんの手作業で仕立てられた、ブライドルレザーの小銭入れ。
外装はカチッとした印象なんですが、内側に外しでクリーム色のヌメ革が使われているので開くと一気にカジュアルな雰囲気になるのが面白いところです。
収納力に優れており、小銭・カード・折ったお札が入るので、メインの財布としても十分使えます。
僕も普段はこれ一つでフラッと出かける事が多いですね!

胸ポケット、ヒップポケット、どこに入れてもかさばらないので、逆に「あれ財布持ってきた?」となるくらい身軽です笑
ロンドンブライドル・ショットオーヴァー
価格 | 23,000円 |
機能設計 | マチ付きフリーポケット×2 カードポケット×2 コインポケット×1 |
生産国 | 日本製 |
上で紹介している小銭入れと外装は全く同じですが、内側にはマットーネと呼ばれるイタリアンレザーが使われています。

仕立ての良さとデザイン設計がドツボにはまり、内装違いで2個買っちゃいました(汗)
こちらは外装・内装ともにフォーマル仕様な印象ですね。カチッとした格好に合うので、友人の結婚式などちょっと特別なイベント事に持っていく事も多いです。
内装のオレンジ色の色味に男らしさを感じられて、めちゃめちゃ渋いです!年配の方が愛用するとかなりサマになるかと思います!
THIN BRIDLE BOX小銭入れ
価格 | 20,900円 |
機能設計 | ボックス型コインポケット×1 背面ポケット×1 |
生産国 | 日本製 |

「長く使えるブライドルレザーだからこそ、内装の革もじっくり育てたい」とずっと思ってたんですけど、ついに出会っちゃいました笑
上から小銭をジャバっと流し込めるボックス型設計のブライドルレザー小銭入れです。
内装には使い込むと飴色に美しく変化していくイタリアンレザー、「ミネルバボックス」を使用しています。
イタリアンレザーは空気に触れると変化が起こりやすいので、口がガバっと開いて通気性の良いボックス型との相性が抜群なんです!今もガシガシ使い込んで革を育ててるところです♪
②革本来の温かみを感じられるヌメ革
ヌメ革の小銭入れがおすすめな人
- 素朴な革の風合いが好み
- じっくり革を育てたい
- メンテナンスを含め革を楽しみたい人
ヌメ革は顔料染めや型押しなどの加工が施されていない、もともとの革の色・質感を生かした革素材です。
ニュートラルな風合いで経年による色ツヤの変化が見えやすいため、革の表情の変化を楽しみたい方に特におすすめです。
ただ、長持ちさせるためには少しメンテナンスが必要になるため、小銭入れの手入れを楽しめる人向けです。
ヌメ革の特徴
ヌメ革は紀元前600頃から作られ続けていると言われている革です。言葉の響きからヌメっとしたオイリッシュな質感を想像した方も多いかと思いますが、手触りはサラッとしていて滑らかです。
ヌメ革はタンニンと呼ばれる植物の”渋”のみで皮をなめす、「植物タンニンなめし」製法で作られています。渋に長期間皮を沈めることで革へと変化させているため、繊維がギュッと引き締まっていてかなり頑丈です。
ヌメ革には「顔料(革の深部に定着する着色剤)染め、シワ模様の型を押す」などの加工がされていないため、淡い色のプレーンな素材感が大きな特徴になります。
使っていくと、徐々にツヤのある美しい飴色に変化します。元々がニュートラルな風合いの革なので変化がわかりやすく、革が育っていく様子をダイレクトに感じられて楽しいです。
ただ革の特性上、「オイルが抜けるとひび割れが起きる、引っかき傷がつきやすい」などのデメリットもあります。
いずれもレザークリームやオイルなどでカバーは出来るので、メンテナンスをすれば大きなデメリットにはならないでしょう。

ヌメ革については以下の記事でもまとめているので、気になった人はぜひチェックしてみてください!
小銭入れオタク愛用!ヌメ革の小銭入れ3選
ここからは僕が実際に愛用する、革本来の素朴な風合いに思わずほっこりしてしまう革「ヌメ革」のおすすめ小銭入れを3つ紹介していきます!
ナチューラ ヌメ革Lファスナー
価格 | 8,800円 |
機能設計 | 外装:L字に開く大口ファスナー 内装:小銭ポケット×1 |
生産国 | 日本製 |
素朴で温かなのある風合いのヌメ革を素材に使用したL字ファスナー型小銭入れ。
中央に小銭入れがあるだけのシンプルな作りなんですが、コレがかなり実用的!内側に仕切りがないので、何も考えずカードや折ったお札を重ねて突っ込めるんです。

僕なんかはズボラなので、お札の間にポイントカードを挟んだまま入れたりすることも多いですね笑
日常使いに最適で革も育ちやすいので、1軍として活躍中です♪
トーンオイルヌメミニがま口
価格 | 8,800円 |
機能設計 | がま口ポケット×1 |
生産国 | 日本製 |
レトロで可愛いがま口タイプの小銭入れ。元祖小銭入れといえばやっぱりコレですよね!
ヌメ革にオイルを染み込ませて柔らかく仕上げているので、硬いヌメ革とはまた違った質感です。

シットリとしていて肌触りが良いので、手の中に握っているとなんだかほっとします。
オイルで傷や汚れが隠れるので、ヌメ革のダメージが目立ちやすい点のデメリットを感じていた人にも向いているかと思います!
小銭入れ(ササマチ) シラサギレザー
価格 | 7,700円 |
機能設計 | 小銭入れ×1 ポケット×3(名刺入れサイズ) |
生産国 | 日本製 |
内装にロウ引きのヌメ革を使用した小ぶりな小銭入れです。ポケットに免許書サイズのカードは収まりませんが、僕は普段名刺入れ兼小銭入れとして活用しています。
外装にはしらさぎレザーと呼ばれる革を使用していて、ハリのあるツルッとした手触りが特徴的です。

大人らしさと上品さがあるので、名刺交換の際に印象が数段階良くなっているように感じます笑
③経年劣化が美しいイタリアンレザー
イタリアンレザーの小銭入れがおすすめな人
- 明るい色味の小銭入れを探している
- 使い込んだ革の風合いが好み
- 扱いやすい革がいい
イタリアンレザーとは、イタリアのトスカーナ地方で作られる革を差します。
発色がよくエイジングの足がはやいので、明るい色味の小銭入れを探している人や、使い込んだ革の風合いが好きな人におすすめです。
また、油分をたっぷり含んでいてメンテナンスがあまり必要ないので、扱いやすい本革小銭入れを探している人にも向いています。
イタリアンレザーの特徴
イタリアンレザーには厳格な品質基準があり、PELLE CONCIATA AL VEGETABLE IN TOSCANAと呼ばれる団体に加入している革メーカーが作った革のみがイタリアンレザーとして認められています。
イタリアンレザーで代表的なのが、14世紀から使われているイタリアの伝統製法でつくられる「バケッタレザー」。
バケッタはカタルーニャ語で牛を意味し、その名の通り生産過程で牛の骨(牛脚)から抽出されたオイルを浸透させています。
革に浸透したオイルは経年よって酸化していくため、使い込むと色ツヤが濃くなって色気のある革へ変貌していきます。変化のスピードが他の革と比べてもはやいため、使い込んだ革の風合いを好む方に人気です。
バケッタレザーは油分が多く乾燥しづらいため、革を手入れする習慣がない方にも扱いやすいです。

バケッタレザーと一口に言っても、実はさらに細かく種類が分けられます。以下の記事でくわしく解説しているので、ぜひチェックしてみてください!
経年変化が美しい「イタリアンレザー」の特徴とおすすめ小銭入れ20選
小銭入れオタク愛用!イタリアンレザーの小銭入れ3選
ここからは実際に僕が愛用する、豊かな発色と経年による変化で革マニアを魅了する革「イタリアンレザー」のおすすめ小銭入れを3つ紹介していきます!
ナポレオンカーフ・アドルフコインパース
価格 | 13,600円 |
機能設計 | マチ付き コインポケット×2 カードポケット×3 |
生産国 | 日本製 |
イタリアンレザーの中でも特に経年による変化の美しさが際立つ「ナポレオンカーフ」のラウンドファスナー小銭入れ。
最初はマットな質感ですが、使い込んでいくと鏡面のようにピカッとした輝きを放つ革に変貌します。
エイジングの足がとってもはやい革なので、毎日使っていれば1年後には大きな変化が現れているはずです。

僕の場合も1年くらいでしたね。しばらく会えていなかった友人と呑んだ時に「あれ、財布変えた?」と言われ、すごく革が変化してるんだなと実感しました笑
革の変化をガッツリ楽しみたい方にはイチオシの小銭入れです!
ゴールドマイニングラッシュ
価格 | 21,000円 |
機能設計 | カードポケット×2 マチ付きフリーポケット×2 コインポケット×1 |
生産国 | 日本製 |
発色の良いバケッタレザーを毛羽立たせることでザラつきのある独特な風合いに仕上げた、ラウンドタイプの小銭入れ。

こちらの革もかなり風合いの変化が大きく、使い込むのがとっても楽しいです♪
使い始めは乾いた和紙のようなさわり心地なんですが、徐々にツヤっとなめらかな質感に変わります。発色の良さがすごく際立ってくるので、革の成長をビンビン感じられます!
外装・内装ともに同じ革が使われています。革の変化が大きいため、手に触れやすい外側と触れづらい内側で素材感にコントラストが生まれるのも面白いところだと思います。
アルトアッシュガート・アルタレーナ
価格 | 13,000円 |
機能設計 | フラップ付き小銭ポケット×1 |
生産国 | 日本製 |
手のひらにジャストフィットするサイズ感が心地よいイタリアンレザーの小銭入れ。
革に特殊な洗い加工を施すことで色気のある革に育てられているので、イタリアンレザーの魅力が始めから十二分に引き出された小銭入れと言えます。
使っていくとさらに味わい深い革になります。極限まで革のエイジングを突き詰めたい僕には、たまらない仕様でしたね!

フラップを開くと小さな受け皿のように広がるので、小銭の出し入れもすごく快適で気に入ってます♪
④高品質な日本製!栃木レザー
栃木レザーの小銭入れがおすすめな人
- ブランド力のある日本製小銭入れがほしい
- 素材も日本製にこだわりたい
- 品質の信頼できる革がいい
栃木レザーは、その名の通り栃木県で革の生産を行う「栃木レザー株式会社」の日本製レザーです。
革の生産工程はすべて自社で行っており、時間をかけて丁寧に作られるため品質がずば抜けて高いです。高品質な日本製レザーを探しているなら、ハズさない選択かと思います。
また、革そのものにブランド力があるため、ブランド力のある日本製小銭入れを探している方は栃木レザーのアイテムをチェックしてみるのがおすすめです。
栃木レザーの特徴
栃木レザーは、1937年創業の国産革メーカ「栃木レザー株式会社」が生産する日本製レザーです。
製法はミモザから抽出したタンニン(渋)で革をなめす「植物タンニンなめし」で作られており、革の種類は上でも解説している「ヌメ革」になります。
栃木レザーでは20にも及ぶ製造工程で幅広い種類のヌメ革を製造しており、レシピがあるものだけで400種類以上あるそうです。
皮から革へ仕上げる工程をすべて自社で対応しているため品質が高く、ヌメ革の中でも様々な種類があるのが面白いところです。
日経ビジネスの記事、「栃木レザー、職人集団が生む最高峰の革」には以下のような記述があります。
欧米では皮革メーカーの知名度が高く、そうした会社の作る素材自体がブランド化している。仏デュプイや米ホーウィンなどはその典型例だが、栃木レザーのように国内でブランド化に成功した会社は極めて珍しい。
記述からも分かるとおり、栃木レザーは素材自体に「ブランド力」のある革メーカです。
実際に、栃木レザーは2022年の2月に自社の革を素材に使用したレザーブランド「nogake」をスタートしています。こうした点からも、ブランドとしての需要の高さがうかがえます。

栃木レザーについては以下の記事でも解説しているので、気になった人はぜひチェックしてみてください!
小銭入れオタク愛用!栃木レザーのおすすめ小銭入れ3選
ここからは僕が実際に愛用する、メイドインジャパンの名を語るにふさわしい高品質で所有欲が満たされる革「栃木レザー」のおすすめ小銭入れを3つ紹介していきます!
ジャミーウォレット
価格 | 19,250円 |
機能設計 | 小銭入れ×1札入れ×1カード入れ×2 |
生産国 | 日本製 |
2つ折り財布とL字ファスナー型小銭入れの機能を一体化させた新しい財布。
ファスナー部分が小銭入れになっていて、カードと一緒に硬貨を収められます。フラップを開くとお札をおらずに挟める札入れ、カードポケットが現れます。
他で見ない機能設計がとっても面白いです。ファスナーを開くと小銭入れにアクセス出来るので、L字ファスナー型に慣れていた僕には違和感無くハマりましたね!

小銭入れにお札がまっすぐ入るのが斬新です。お札が必要な会計にもサッと対応できて、とっても使いやすいですよ♪
ハンドウォッシュレザー Wフラップコインケース
価格 | 8,800円 |
機能設計 | ポケット×2(スナップボタン付) |
生産国 | 日本製 |
栃木レザーを洗い加工で柔らかな質感に仕上げた、シワ感が特徴的な小銭入れです。
ヌメ革(栃木レザー)は馴染むまで硬さがありますが、こちらは加工で最初から柔らかく仕上げられているので扱いやすさが大きなメリットになります。

横から押して口を広げたり、ちょっと多めにお札を折って詰め込んだりなどが出来るので、容量最大限まで中身を入れても口が締めやすいんです♪
ポケットが2層に分かれているので、僕は硬化の単位で分けて使う事が多いですね。小銭をキッチリ整理したい人にも向いているかと思います!
小銭入れ ランゲ
価格 | 11,000円 |
機能設計 | 小銭入れ×1,カード入れ×1,ポケット(表側)×1 ポケット(内側)×1 |
生産国 | 中国製 |
ラウンドファスナーでしっかり口を締められるタイプのbox型小銭入れです。
ボックス型はフラップ式のタイプが主流ですが、中身を入れすぎるとまれに口が開いてポケットに小銭が散らばることもあります。
その点この小銭入れはファスナーでしっかり中身を閉じ込めるので、お釣りで硬貨が増えすぎたも時も安心です!

生産は中国ですが1年以上使っても問題なく現役です。ファスナーもヌルヌル動くので、かなり品質は高いと思います!
⑤エキゾチックレザーの代表格クロコレザー
クロコレザーの小銭入れがおすすめな人
- ステータスとして高級財布を持ちたい
- 周りと差をつけたい
- 手頃に高級財布を手に入れたい
クロコレザーは言わずと知れた高級レザーで、エルメスなどの有名メゾンでも素材に採用されています。
「クロコレザー=最高級」のイメージが一般的に定着しているため、持っていると周りから一目置かれる小銭入れを探している人はピッタリです。
また小銭入れであれば3万円代で購入出来るものも多いので、2つ折りや長財布に手が届かなかった人の選択肢にもおすすめです。
クロコレザーの特徴
クロコレザーは、ラグジュアリーな装飾品として昔から親しまれている革素材です。高級革として認知されている歴史も長く、古代エジプト時代には貴族階級の人がステータスとして身につけていたと言われています。
クロコレザーにはいくつか種類があり、以下の4つに分類されます。それぞれ、ウロコの大きさや並びに差があるのが特徴です。
クロコレザーの種類 | 特徴 |
スモールクロコダイル | ウロコの目が細かい |
ナイルクロコダイル | ウロコの形が長細い |
シャムクロコダイル | 上2つよりウロコがやや大きい |
ラージクロコダイル | ウロコが特に大きい |
よく似た革に「アリゲーター、カイマン」という種類もありますが、厳密には生物学的にクロコダイルと異なるため線引されています。「クロコレザーとどちらが高級か」という議論もよくされますが、これは一概にどちらが高いは言えません。
生き物の皮なので、個体によって傷があり革としての品質に差が生まれるからです。そのため、傷の多いクロコレザーはアリゲーターやカイマンより安くなることもあります。
また、クロコレザーは使用する部位でも価格が変わります。高級ブランドエルメスの鞄「バーキン」は500万円を超えることでも有名ですが、これは最も目が整っている中心の革を使用しています。

「クロコのセンター取り」ともよく言われますね!
クロコレザーについては以下の記事でも解説しているので、気になった人はぜひチェックしてみてください!
小銭入れオタク愛用!クロコレザーの小銭入れ3選
ここからは僕が実際に愛用する、思わず目が惹きつけられてしまうラグジュアリーな革「クロコレザー」のおすすめ小銭入れを3つ紹介していきます!
SMALL CROCO馬蹄小銭入れ
価格 | 77,000円 |
機能設計 | 小銭ポケット×1,内ポケット×1 |
生産国 | 日本製 |
目の細かなウロコ模様が美しいスモールクロコレザーを全面に使用した、とっても贅沢な馬蹄形小銭入れです。
馬蹄形はヨーロッパで魔除けや富の象徴と言われている幸運の形です。また、クロコレザーも「ワニは噛み付いたら離さない=お金を離さない」という事で、縁起物として扱われています。
見た目の美しさはもちろんですが、形・素材ともにすごく縁起が良いので金運アップ効果も期待して僕は購入を決めました。

部分部分でウロコの形も違っているので迫力満点です!会計で取り出す度についウットリしてボーッとしちゃいます笑
クロコダイル コインケース
価格 | 32,000円 |
機能設計 | ボックス型小銭ポケット |
生産国 | 日本製 |
ボックス型設計を採用したスモールクロコレザーの小銭入れ。
ガバっと口を開くところがワニの口のイメージとマッチしていて、ワイルドでカッコいいです!
革に一切継ぎ目が無いホールカット仕様なので、ウロコ模様の美しさも際立っています。

価格が3万円前半と手頃なのも良いですよね!見つけた時は給料日前だったのですが、思わず購入ボタンを押しちゃいました(汗)
YCA134 クロコダイルコンビ コンパクトファスナーウォレット
価格 | 59,400円 |
機能設計 | フリースペース×2,カードポケット×2,小銭入れ×1 |
生産国 | 日本製 |
独自の染色技術で着色したクロコレザーを一部にあしらった、デザイン性の高い小銭入れ。
購入の決め手はなんと言っても発色の美しさ。淡く染められた牛革に、透明感のある色調のクロコレザーが見事にマッチしています。

クロコレザーが使われてるのは一部なのですが、その分美しさが際立っています。クロコレザー特有のギラついた風合いが苦手な人にも向いているかと思います!
⑥革のダイヤモンド!コードバン
コードバンの小銭入れがおすすめな人
- 革好きな人へのプレゼントを探している
- カチッとジャケットスタイルに合わせたい
- 大切に革を育てたい
コードバンは馬のお尻にある皮下組織を加工した革です。しなやかで折れ曲がりに強い特性をもつため、高級革靴の素材にもよく使用されています。
革好きな方から知名度が高く人気の素材なので、レザーアイテムが好きな人へのギフトにもうってつけです。
色味や風合いからフォーマルな印象があるため、セットアップなどジャケットスタイルにもピッタリとハマるでしょう。
扱いに少しコツはいりますが手入れをすれば長く使えるため、「革を育てるのが好き」という人にもおすすめです。
コードバンの特徴
馬のお尻の皮下組織には「コードバン層」と呼ばれるコラーゲンの塊があり、これを削り出して革にしています。

馬革は流通量が少なく希少価値が高い点や、削り出す作業がダイヤモンドの採掘と似ているため、「革のダイヤモンド」なんてよく言われていますね!
コードバンの由来には、スペインのコルドバ地方で作られた山羊革とツルッとした質感が似ていたことから来ている説があります。
ただ山羊革と性質は全く異なり、革のなかでも非常に高い耐久性を誇ります。小学生が6年間ハードに使うランドセルの素材にも使用されることから、かなり頑丈と言えます。
コードバンと一口に言ってもいくつか種類はありますが、最も有名で流通量が多いのが「オイルコードバン」。
革の内部に油分をたっぷり浸透させており、顔が反射するほど透明感のある美しいツヤが魅力です。また、オイルが抜けていくと色に深みがでるため、経年よる変化にも色気があります。
ただ、汗で変色しやすく傷が付きやすい性質があるので扱いには少し注意が必要です。
とは言え頑丈な素材ではあるので、メンテナンスナンスを行えばその分キレイな状態をキープしながら長年使えると言えます。
コードバンの扱い方や種類については以下の記事でくわしく解説しているので、気になった人はぜひチェックしてみてください!
小銭入れオタク愛用!コードバンの小銭入れ3選
ここからは僕が実際に愛用する、革好き男子の心をわしづかみにして離さない革「コードバン」の小銭入れを3つ紹介していきます!
ディアマン コインケース
価格 | 25,300円 |
機能設計 | フリースペース×2,カードポケット×2 |
生産国 | 日本製 |
ツヤの美しいオイルコードバンを素材に、コンパクトに仕立てられたL字ファスナー小銭入れ。
免許書サイズのカードより少し大きいくらいのサイズ感で、手にジャストフィットします。内側は2層にザックリ分かれたシンプルな作りです。
「コードバンでシンプルな小銭入れで」と考えて探していた時に、コレがピタッとハマりましたね!

僕はクレジット決済をよく使うので、背面にカードポケットがあるのが嬉しいです。上質なキャッシュレス用財布を探している方にも向いているかと思います!
CORDOVAN馬蹄小銭入れ
価格 | 29,700円 |
機能設計 | 小銭入れポケット×1 |
生産国 | 日本製 |
顔料(革の深部に定着する着色剤)を使用せず薄化粧で仕上げた、ナチュラルなコードバンの馬蹄形小銭入れです。

「馬革と馬蹄形って最強の組み合わせでは?」という所有欲からつい購入を決めてしまいました笑
染色が薄化粧で、馬の血筋や毛穴など生きていた証が目に見える点がオタクな僕のお気に入りポイントです。
最初はマットな風合いですが、使い込んでいくとツヤっとした美しい光沢が出てきます。コードバンの中でも、革を育てたい方に特に向いているかと思います!
シェルコードバン・サルトラム
価格 | 50,000円 |
機能設計 | マチ付きフリーポケット×2 カードポケット×2 コインポケット×1 |
生産国 | 日本製 |
オイルコードバンを内装・外装に使用した、最高に贅沢なラウンドタイプの小銭入れ。

何よりの魅力は、閉じても開いてもコードバンというところ!革好きな僕にはたまらない仕様です
使っていくと内装のコードバンには必然的に細かな傷が生まれますが、それがまたカッコいい。
丁寧に扱われガチなコードバンですが、やっぱりハードに使うからこそ付く傷も魅力の一つかと僕は思います。
なかなかガシガシと使う勇気が出ない方は、ぜひコードバンの内装でダメージのカッコよさを体感してはいかがでしょうか。
「床革」は本革ではないので要注意!
amazonや楽天などの大手通販サイトをみていると、「床革(とこがわ)」を本革とうたって売っている小銭入れを見かけることがあります。
しかし、床革と本革は全くの別物です。品質や耐久度も本革とは異なるため、購入の際は要注意です。
皮からなめした状態のままの革は厚く加工が難しいため、財布の素材などに使用する際に裏側の厚みが削られます。床革はこの加工時に出た、いわば破材の事を指します。
ややや?!手動革漉き機を板に固定したついでに試しに1.8mmのヌメ革を左側の小さい方で漉いてみたらシュルシュル〜っと1mm厚に。2段階に分けて漉いたから4ピース床革ができてるけど、これちゃんと板も机に固定すれば意外と良いかも?僕の目的のPuebloやMinervaみたいな柔らかいのが漉けるかが問題。 pic.twitter.com/22EEvdwPtE
— LuthierTN (@LuthierTN) February 26, 2023
そのままだとボロボロと崩れやすいので、革製品の素材に使用する際は細かく砕いた後に樹脂でコーティングしています。しかし、それでも厚みが薄いので耐久性は本革に劣ります。
床革には本革に似せて加工されているものも多いため、ネット通販で購入する際は本革と見分ける事が大切です。
ここでややこしくなるのが、床革のアイテムの商品名に「本革」と書いても嘘ではない点です。床革は元々革だったものなので、「本革」とも言えてしまうんですよね。
ただ、財布など革製品の革は「本革・床革」で区別されているため、製品の素材説明に「本革」とは書けません。景品表示法という法律に違反するからです。
なので、通販サイトで本革と商品名にある小銭入れを見かけた時は、必ず素材の説明をチェックするようにしましょう。

異常に安く売られている本革小銭入れは、床革の可能性大です!商品説明を要チェック!
風水的に良い小銭入れの革素材は?
本記事で紹介している革はすべて風水的に良く、金運アップの効果が期待できます!
紹介している「ヌメ革、栃木レザー、イタリアンレザー、ブライドルレザー」の5つは、牛革に分類されます。
食肉、酪農を目的として飼育されてきた歴史のある牛は、古来より豊かさの象徴として親しまれてきました。力強くゆっくりと歩くその姿から、牛革は風水的に「コツコツとお金がたまりやすい」とされているようです。
また、ワニは地球上で最も強靭な顎を持っている生物で、その力はおよそ1トンとも言われています。
そんな「一度噛み付いたら離さない」とも取れる力強さから、クロコレザーは「一度掴んだお金を離さない、着実にお金を蓄える」と風水的に捉えられてます。
ただ、風水的に良い素材でも中古で購入する際は注意が必要です。
風水的に中古の財布は「前の人の運気を引き継いでいる」と言われていて、あまり良くないものとされています。

風水を気にする方は、素材だけなく新品で手に入れる事も大切と言えそうですね。
まとめ
小銭入れの革選びに悩んでいる方に向け、素材の特徴やおすすめの小銭入れをくわしく紹介しました。
小銭入れを選ぶならやはり、長く使えて経年による味が出る「本革」がイチオシです。
気になる革が見つかった方は、ぜひ紹介している小銭入れも参考にお気に入りを見つけてみてください!