私が初めて本革の製品を手にしたときに感じたことがあります。
それは「ずっと、大切に使いたい」という気持ちでした。
おそらく私だけじゃなく、みんなそう思うはず。
どうしたら大切に使えるか。長く綺麗に使うにはどうしたらいいか。
最初に感じるその想いを、どうか大事にしてください。
汚れや傷も経年変化の一つだと言って何もしない、もちろんそんな革の育て方もあります。ただ、やっぱり綺麗に使いたいという方のために、とっても簡単な本革のメンテナンスのポイントを3つ、ご紹介します。
これだけ覚えておけば完璧!という内容ではありません。なぜなら、実はメンテナンスの方法はその革によってすべて違うからです。ケンカが多く傷の多い成牛の硬い革。柔らかく繊細で、傷がほとんどない仔牛の革。しっかりと加工した革。革の味を出すためにほとんど加工していない革。それぞれに特徴があり、メンテナンス方法も違います。
それでも、これだけ覚えておけば、どんな革でも十分綺麗に、長く使うことができると思います。
ポイント1 お手入れするタイミング
お手入れは毎日するわけではありません。大事なのはタイミングです。
といってもそんなに難しいことじゃありません。お手入れして欲しいタイミングはこちら。
✓手で触って、乾燥していると感じたとき
革の最大のメンテナンスは、使うことです。日々使うことによって手の脂が革に馴染み、革がコーティングされていきます。しかし、コーティングされる前に汚れてしまったり、水分がついてしまったりすると汚れやシミが取れなくなってしまいます。それを防ぐために、使用する前に一度メンテナンスをするという人もいます。
しかし基本的には、手で触って、乾燥していると感じたときだけで大丈夫です。
ポイント2 お手入れの方法
お手入れの方法は本当に簡単です。まず揃えて欲しい道具がこちらです。
✓汚れを落とすための、毛先が柔らかいブラシ
✓本革専用の保湿クリーム
✓柔らかい布(クリームを塗る布、から拭き用の布、合計2枚)
布に関しては男性用シャツの切れ端など、柔らかく傷がつかないものなら大丈夫です。おすすめはココマイスター公式がおすすめしているコロニルのメンテナンス用品。以下のリンクから公式ホームページで購入できます。
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やり方は簡単。ブラシで軽くホコリを落とし、クリームを薄く塗る。最後にから拭きです。
コツは、とにかく優しく丁寧にあつかうこと。ゴシゴシこすってしまうと傷がついてしまう可能性があります。
ポイント3 基本を守る
メンテナンスの基本を解説しましたが、この基本を守ることがとても大切なポイントになります。
けっして、早く乾かすためにドライヤーをあてないでください。
ハンドクリームなど、革専用じゃないクリームを塗らないでください。革専用じゃないオイルはシミになるので絶対ダメです。アルコール消毒もしてはいけません。
硬い毛先のブラシや、硬い布、汚れた布でこすらないでください。
難しいことは何ひとつありません。とにかく基本を守って丁寧にメンテナンスをしてあげることが、革にとって一番良い結果につながります。
メンテナンスは毎日する必要はありませんが、「それだけじゃ物足りない」「もっとメンテナンスしたい」という方は、使い終わったら軽いブラッシングをして、中身を全て取り出して陰干しすることをおすすめします。