予算がある程度決まったら、次は種類(タイプ、形状)を選びましょう。
用途や好みに合わせて使いやすい形があるので、タイプごとに例を挙げて紹介します。
主な形は以下の4種類+αです。
- 1.ラウンドファスナータイプ
- 2.L字ファスナータイプ
- 3.馬蹄型
- 4.BOX型
- 5.その他の形
では、一つずつ解説していきたいと思います。
1.ラウンドファスナータイプ
1番人気のラウンドファスナータイプから見ていきましょう。まずイメージとしてはこちらです。
ラウンドファスナーはコの字型にぐるっとファスナーが付いているものを指します。
特徴はその収容力と機能性、そしてデザインです。カードや折ればお札も入り、どの角度で持ち歩いても小銭が落ちる心配はありません。
長財布のラウンドファスナータイプかなり大きさがあるのでポケットに入りにくく、入っても型崩れするおそれがあります。
一方小銭入れの場合、ラウンドファスナータイプでありながらコンパクトなものが多いので、ものによってはポケットに入れて歩くことも可能です。(汗を吸ってしまうので、個人的にはおすすめしません。)
私が初めて買った本革小銭入れがラウンドファスナータイプのコインケースで、その使いやすさに惚れてしまい、それまで使っていた長財布を使わなくなったほどハマってしまいました。
本革の小銭入れを使うなら、ラウンドファスナータイプが一番楽しめるかもしれません。
他のタイプよりも堅牢でしっかりしているものが多く長持ちするので、経年変化(エイジング)を楽しむにはもってこいの形です。
✓ラウンドファスナーが活躍するシーン
小銭だけでなくお札やカードがしっかり入るので、長財布の代わりとして使いやすい形状となっています。
特に今はキャッシュレスの時代なので、大きいお金を持つ必要がなくなり、現金のみ対応のお店があったときのために、念のために小さい財布を持っておこうという人が増えてきました。
そんなときにラウンドファスナータイプはとても活躍する形なので、これからキャッシュレス化が進めば進むほど、どんどん人気も高まってくるのかなと思います。
2.L字ファスナータイプ
コンパクトなのに収容力に優れているL字ファスナータイプです。イメージはこちら。
名前のとおりL字型にファスナーが付いているタイプの小銭入れです。
ラウンドファスナーと違いあまり口がひらかないので、柔らかい革を使用しそのデメリットを解消していることが多いです。
人によって様々な使い方ができるのもこのタイプの特徴で、カードやお札の収容力で言えばラウンドファスナーよりも勝るかもしれません。もちろんファスナーなので小銭が落ちることはありません。
L字ファスナーは、ラウンドファスナーと違い一息でファスナーをあけることができます。ラウンドファスナーの場合は2回折り返しますが、そのストレスはL字にはありません。
さらにファスナーの逆側は薄くなっているので、ポケットなどにさっと入り、出し入れしやすいのが特徴です。全体的にラウンドファスナーよりも厚みが薄いタイプが多いです。
L字ファスナーは、ラウンドファスナーほどの堅牢さを捨て、ラウンドファスナーの弱点を補う形となっています。
なのでよくこの二つは比べられたりもするのですが、どうしてもしっかりとしたラウンドファスナーが人気のようで、各ブランドそろってL字ファスナーはあまり製造していないというのも事実。
✓L字ファスナーが活躍するシーン
L字ファスナーは、ラウンドタイプよりもお札やカードが取り出しやすい形になっています。口も大きく開き、容量も非常に大きいのが特徴。
サイズはコインケースの大きさですが、使い方はメインの財布として使うことになることが多いので、小銭入れというよりもコンパクトウォレットというほうがしっくりきますね。
ラウンドタイプもお札は入りますが、頻繁な出し入れは想定されていないので、どちらかと言えば緊急用というイメージですが、L字ファスナーは現金をメインでよく使う人でも使い勝手の良い小銭入れとなっています。
3.馬蹄型
馬のヒヅメ(馬蹄/ばてい)の形をした美しい曲線が特徴的な小銭入れ。イメージはこちら。
まれにファスナー付きのタイプもありますが、ほとんどはファスナーはついておらず、折りたたんで箱にふたをするイメージ。
実はこのタイプは形を作るのが難しく、柔らかい革だとふたができないので、丈夫な革を使わなくてはいけないという少しクセのある形です。
そしてさらに熟練の技術がないとズレが生じてしまい、閉まらなくなったりすることもあるので、馬蹄型の小銭入れを選ぶなら信頼のおけるブランドで選びましょう。
馬蹄型はボタンやファスナーを使わずに開閉をするため、形が崩れにくいコードバンとの相性が良いです。コードバンと言えば高級皮革の中でも別格の最高級皮革になりますが、これを気軽に楽しめるのは小銭入れぐらいです。長財布などになると値段がはね上がりますので、ちょっと手を出しにくくなります。
長財布というワードが出てきましたが、馬蹄型最大の特徴として、長財布にはない形であるということも言えます。ラウンドファスナーやL字ファスナーは長財布にも似た形がありますが、馬蹄型だけは小銭入れだけのオリジナルの形になります。小銭入れマニアにとって、この形は特別なのです。
馬蹄型は、海外では「幸運のシンボル」と言われており、お守りとして持つ人もいるそうです。財布と小銭入れを分けることは風水的にも良いらしいですね。
✓馬蹄型のコインケースが活躍するシーン
馬蹄型はメンズ小銭入れの中でも圧倒的な男力を感じさせるタイプです。小銭の出し入れがしやすい形にはなっていますが、容量はそこまでたくさん入らないので、長財布との併用が使いやすい形なのかなと個人的には思います。
4.BOX型(ボックス型、箱型)
四角い箱の形をした小銭入れ。イメージはこちら。
最近ではラウンドファスナータイプや馬蹄型が流行っていますが、数年前までは小銭入れといえばBOX型(ボックス型、箱型)というぐらいたくさん使われていました。
もちろん今でも人気のある形で、開けた時に中が見やすく、幅広い年齢層で使われています。しかも大量の小銭が入るので、いつも財布から小銭が溢れているという人におすすめの種類です。
カードや切符などが入るポケットがついているタイプもありますが、お札はほとんど入らないと考えたほうがいいでしょう。長財布と併用で持つならBOX型はかなり重宝する形だと思います。
私がBOX型を使っていて一番良かったと思ったのは、片手がふさがっていても使えるところです。ショッピングをしていると、片手が荷物でふさがっていることってよくありますよね?そんなとき立体で自立型のBOX型なら、机に置いて、ふたを開けて、片手で小銭を取り出すことができます。
もちろんお札は別で持ち歩くことになるので、コンビニなどで活躍するシチュエーションでしょうか。片手に長財布を持ち、BOX型を机に置いてお札と小銭を上手に出すというのもスマートで素敵な使い方だと思います。
ちなみにBOX型と似ているスライドタイプという形もありますが、おすすめできる商品の数が少ないというのと、BOX型と似ているということで、当サイトではBOX型とひとくくりにして紹介しています。
✓BOX型のコインケースが活躍するシーン
とにかく容量がたくさん入り、ひと目で小銭が見やすい形です。小銭の出し入れを頻繁にする人は、かなり使いやすい形状なのかなと思います。
メンズファッションという意味では馬蹄型に少し劣るかもしれませんが、機能的にはやはりBOX型は使いやすくて私も愛用しています。
5.その他の形
小銭入れはラウンドやボックスだけではなく、いろんな形状があるのも特徴です。
- 巾着袋(信玄袋、合切袋)
- がま口
- 三角、五角形、六角形
- 丸形
- かぶせ蓋
- 笹マチ薄型
- ハンモック型
などなど、好みや用途によって様々な形が用意されています。
巾着袋は、浴衣や着物に合わせたいときに持っておきたいですよね。男性なら甚平と信玄袋がぴったりです。
ただ、信玄袋などは大きさもあるので、どちらかと言えばコインケースやスマホをまとめて入れる袋というイメージですね。
巾着や信玄袋の違いについては、以下の記事で解説しています。
かぶせ蓋や笹マチ薄型は非常にコンパクトな小銭入れで、ミニマリストやシンプリストといった人たちに人気の形です。
そして近年人気が出てきているのが、ハンモック型など高性能、高機能な小銭入れです。
有名なのは、カルトラーレのハンモックウォレットです。
基本的な機能は小銭入れですが、お札やカードも必要十分入り、取り出しやすさも抜群です。高機能、多機能で使いやすい形を探しているなら、ハンモック型はおすすめです。
まとめ
長財布や二つ折り財布と違い、いろんな種類があるというのが小銭入れの魅力ですよね。
価格も長財布などと比べて安いので、複数の小銭入れを用途に合わせて選べるのもおすすめのポイントです。
プレゼントにしても、長財布は「自分で選んだものを使いたいかも」と不安になりますが、小銭入れはいくつ持っていても良いものなので、良いと思うものを素直にプレゼントすることができますね♪