「小銭入れを持つメリットって何?」
「財布に小銭入れがついているのに、わざわざ別で持ち歩く必要性ある?」
「長財布と使い分けたり、別で持ち歩くのは面倒じゃない?
「お会計のとき、わざわざ使い分けるの?」
「小銭入れを併用する人ってどういう考え方してるの?」
初めて小銭入れを持とうか迷っている人、誰かに小銭入れをプレゼントしようとする人が悩む問題だと思います。
小銭入れについての僕の考えと、知人やインターネット上の意見をまとめ、小銭入れを持つことのメリット・デメリットをなるべくわかりやすく解説します!
悩んでいる方へ、少しでも参考になれば幸いです。
小銭入れを持つことのデメリット
小銭入れを持つということは、財布ひとつだけ持つ人と比べて荷物が増えるわけですから、どうしてもデメリットも出てきます。
僕がこれまで10年以上小銭入れを使い続けて感じたデメリットをいくつかご紹介します。
お会計のとき、両方出さなくてはいけない
財布に小銭もまとめて入れている場合は財布だけ出せば済みますが、財布と小銭入れを分けて持つと、小銭を出すために「小銭入れを出す」という一手間が増えます。
特に男性は、支払い時に財布を二つも出すなんてスマートじゃないからという理由で小銭入れを持たない人もいます。
■小銭入れオタク的には…
「お会計のときに両方出すのはめんどくさいし絶対嫌!」というこだわりのある方は、小銭入れは諦めたほうがいいかもしれません。
でも僕が使っていて、めんどうって思ったことはないし、やっぱり慣れの問題じゃないのかなぁとは思ったりします。
むしろ小銭の出し入れのスピードは圧倒的に早いので、僕は財布だけよりもスマートにお会計ができていますよ。(…長財布の小銭入れ、ちっちゃくて取り出しにくいよね!?笑)
あと、小銭だけでお会計が済んじゃう場合は両方出さなくて良いですし、メリットとデメリット、良い勝負なんじゃないでしょうか?
財布と小銭入れの出し入れがめんどう
両方出すのがめんどうなら、片方ずつ順番に出せばいいんじゃないの?ということも考えますが、それもめんどうですよね。
よくデメリットとして言われているのがこれで、
- 長財布を出してお札を出す
- 長財布を鞄にしまう
- 小銭入れを出して小銭を出す
- 小銭がなかったときに、アワアワしつつまた長財布を出してお札を出す
- お釣りをもらって長財布と小銭入れそれぞれにおさめる
- 両方鞄にしまう
という作業をしなければいけない可能性があります。
これじゃ時間もかかるしめんどくさいし小銭入れなんか持ちたくない!となってしまう気持ちはわかります。
■小銭入れオタク的には…
実はこれそもそもがちょっと間違えているのですが、小銭入れをちゃんと使えている人は、お会計のとき、まず小銭入れから出します。
そして出せる小銭だけ出したあと、足りなければ長財布(僕の場合はマネークリップです)からお札を出し、お釣りをもらって鞄にしまいます。
小銭入れの小銭だけで足りる場合はそもそも長財布を出す必要がありません。これってとてもスマートじゃないですか?
なので長財布と小銭入れを出し入れしてしまう人はおそらく、両方をちゃんと使いこなせていないんじゃないかなーなんて思います。
残金を把握する必要はないです。小銭入れをメインで使うという意識が習慣づくと、とてもスマートなお会計ができます。
そもそも小銭入れにある程度のお札を入れている人もいますし、今はキャッシュレスの時代ですから、大きいお会計はカードで済ませてしまうという人もいるでしょう。
小銭入れが鞄の中で行方不明になる
うーむ…
たしかに、小銭入れは長財布より小さいので、行方不明になってしまうこともある…?
これ、僕はよくわからないんですが、どうなんでしょう?女性のように鞄の中にいろんなものを入れている場合はわからなくなったりするのでしょうか。
男性はあまり大きなカバンを持ち歩く人って少ないですし、あまり関係ないかもしれません。
僕はほとんど荷物は持ち歩かないので鞄を開けるとすぐに出せる場所に小銭入れが見つかります。ポケットにも入りますよね。
■小銭入れオタク的には…
僕は、気になりません。
正直、これはもう鞄を整理してくださいとしか言えないです…
女性はむしろ、「カバンに財布が入る、入らない問題」のほうが気にされる方が多いように思います。
小銭入れの分だけかさばる
これも当たり前のことですが、小銭入れをもつとその分だけかさばります。
ただ、財布に小銭が入っていないので、財布は少し薄くなります。長財布ひとつ分しか入らないショルダーバッグや小さい鞄を使っているなら、もしかすると小銭入れが入らない可能性もあります。
小銭入れを使うために、お気に入りの鞄を変えなくてはいけないのであれば、それは立派な(?)デメリットでしょう。
いつも使っている鞄にすんなり入るなら、気にしなくてもよさそうです。
重さがデメリットになることはないと思いますが、だいたいの重さをまとめてみました。ココマイスターの本革小銭入れを参考にしています。
- 馬蹄型小銭入れ:約25g
- L字ファスナータイプ小銭入れ:約40g
- BOX型小銭入れ:約40g
- 卵1個:約60g
- ラウンドファスナータイプ小銭入れ:約60~70g
- iPhone8:148 g
- 文庫本1冊:約150g
- iPhone12:162 g
- iPhone12 Pro:187 g
- 本革長財布:120~200g
一番重たいラウンドファスナータイプでも卵1個分の重さです。こうして見ると、ランチやコンビニに行くのに、長財布だと重たいけど小銭入れなら軽くて便利だということがわかります。
■小銭入れオタク的には…
正直、これも慣れの問題な気がします。僕は小銭入れがかさばって気になったことはこれまで一度もありません。
長財布が入るカバンで、小銭入れが入らないといった経験もありません。
最近はバックパックで出かけることが多いですが、小銭入れは小さいポケットにスッと入るのでむしろ長財布が邪魔だなーと感じることのほうが多いです。
なので荷物が多い日は小銭入れにちょっとお札を詰めておいて、長財布は持ち歩かないことも多くなってきました。
そもそも財布で事足りている
こんな意見もありました。そもそも財布ひとつで事足りているので、小銭入れを持つ必要性が感じられない。
これは確かにそうかもしれません。わざわざ小銭を分けなくても、財布に小銭も入るし一つにまとまっていたほうが便利です。ランチやコンビニなどに行くときも、「長財布は重たくて不便」とは思わないという方もいらっしゃるでしょう。
■小銭入れオタク的には…
長財布があれば事足りるのは間違いないんですけど、小銭入れは小銭入れでかなりいろんなメリットがあるので、「そんなこと言わず、とにかく一回使ってみて!!」と言いたいです…。
革は雨に弱い
革製品を使っていると、雨の日ってどうするか悩みますよね。特に靴!雨の日、靴は絶対濡れますから、防水スプレーを振っていてもちょっと悩みます。靴は革製品じゃなくても、おろしたての靴なんかだと雨の日は履かないって人もいるんじゃないでしょうか。
その点小銭入れは気をつければ雨の日でも濡れずに使うことは可能ですが、それでもやっぱり悩みます。傘をさしていても水滴がついてしまったり、鞄が濡れて雨が浸みて濡れちゃうかもしれません。お気に入りの革製品が濡れてシミになってしまったら、悲しいですよね。
それでも私は、雨にも負けず革製品を使います。雨に濡れても気にしない!シミになっても破れるわけじゃないし、問題ありません。
そもそも革って、実は水に強いってご存知でした?いやいや何言ってんの、水に弱いでしょ、と思った方は正しいです。でもね、本当は強いんです。何が弱いって、染色加工が水に弱いんです。色を染めるための加工ですね。水に濡れると色落ちしたり、シミになったりするのは全部染色加工が崩れちゃうからなんですね。
あともう一つ、やっぱり大量の水に濡れてしまうと、革に染み込んでいる保湿成分が抜け落ちてしまうことがあります。そうなると革は乾燥してバリバリになったり、硬くなってひび割れてしまうことがあるんです。
こうやってみるとやっぱり革は水に弱いっていうのは正解なんですが、少しぐらいなら濡れてもシミになるだけで革自体に影響はありません。もちろん濡れたまま放置するとカビも生えますが、濡れたら拭いて乾かせばOKです。もっと言えば、乾燥させたあとにクリームをちょちょっと塗ってあげれば完璧です。
そういえば昔、新婚旅行でハワイに行ったとき、本革の小銭入れを持って海に入ったことがあります。お金の入った小銭入れを砂浜に置いておく勇気はなくて、現地の人に聞きつつロッカーも探したけど見つからなくって、でもどうしても海に入りたくて、ラウンドファスナーだし大丈夫かーと思ってそのまま入ってしまったんですね。
それでも小銭入れは無事でした。ホテルに帰ってから水でジャブジャブ洗い流し、しっかりと乾かしてから保湿クリームを塗ってあげました。ちょっと色が濃くなったかなというぐらいであまり変化は見られませんでしたし、破れたり使えないなんてことは一切ありませんでした。
ハワイの乾燥した気候がよかったのか、メンテナンスのやり方がよかったのか、防水スプレーが守ってくれたのか、そこまではわかりませんのでもしご自身で革製品を洗うなら自己責任でお願いします。水濡れはなるべく避けるべきです。
僕の経験上では、革は水に強いです。濡れるとシミになったり色の変化があったりしますが、それでも気にせずガンガン使うべきだと思います。そのほうが革らしい良い味わいが出ることもあるし、愛着もわいてくるはずです。
小銭入れを持つことのメリット
こんなにデメリットを感じていても僕が小銭入れを使い続けるのは、やはりデメリット以上のメリットを感じているからです。
キャッシュレス時代になった今でも、小銭文化が終わることのない日本では、僕は小銭入れは手放せないと思います。
では、ここまで挙げたデメリットを補うメリットがどれだけあるのか、小銭入れのポテンシャルを見ていきたいと思います。
お会計がスマート
これはデメリットにもあがっていましたが、まさに使う人次第です。使う人によってスマートにもなるし、時間がかかってしまうこともあります。
僕の場合はある程度の金額を予想してあらかじめ小銭入れを用意しておくので、ささっと現金を出してスマートにお会計ができていると思っています。
長財布に入っている小銭を探すよりも、小銭入れに入っている小銭を探すほうが断然早いです。
たとえばBOX型だと…
これだけ口が広いと、取り出すの早いに決まってる…
しかもコレは自立するタイプなので、片手でも小銭を探せます。
最近のお気に入りは、ハンモック型↓↓
これも早い。
「10円あるかなー」って探す時間、1秒です。
さらに、お会計が小銭入れだけで完結した場合、さらに早くなります。笑
ラウンドタイプだと、長財布と同じくらいのスマートさでしょうか。
僕はお札やカードを一緒に入れているので小銭は一箇所ですが、部屋ごとに100円や10円玉を分けて入れる使い方もアリです。
財布が長持ちする
小銭入れを持つことの一番のメリットは、財布が長持ちすること。
長持ちするというよりは、財布に小銭を入れることによって財布の寿命がかなり短くなります。これは革財布に限らずどんな財布でもそうだと思います。
一番大きな要因は型崩れです。日本では特にお札よりも小銭の種類が多いので、どうしても枚数が増えてしまいますが、財布に小銭をたくさん入れるとそれだけ財布は太くなりますし、小銭が当たっている部分だけ変形してしまうこともあります。
どんどん汚く、どんどんヨレヨレになってきますよね…。
もうひとつの要因は、使用頻度です。小銭入れを持つほうが、財布を使う頻度が低くなります。
例えば靴も同じで、同じ靴ばっかり履いているとすぐに寿命がきてしまいますが、2,3足をまわして履いていると1足ごとの寿命がかなり伸びます。
財布も同じで、お札を出すときも小銭を出すときもずっと同じ財布を使っているより、小銭は小銭入れから出して使用頻度を分散させてあげたほうが、財布の寿命も長くなります。
何より、小銭入れは長財布などと比べて圧倒的に安いので、「高級な長財布を守るための安い小銭入れ」と考える使い方もアリなんじゃないでしょうか。
被害にあったときに損害が少なくなる
僕は経験がないのでわかりませんが、こんな意見もありました。
例えば財布を盗まれたとき、財布しか持っていなかったらすべて失うことになります。小銭入れを分けていれば、少なくとも小銭は手元に残るだろうという考え方です。
財布を落としてしまったときも同じように、財布しか持っていなかった場合、帰りの電車賃もなくなってしまう可能性があります。
世の中何があるかわかりませんから、リスクの分散という意味でも、小銭入れは持っていたほうが良いかもしれません。
近所のコンビニにちょっと買い物に行くのにクレジットカードやら運転免許証やら全部持って行くのは少し危険な気もします。
革を楽しむことができる
革を楽しみたいなら、小銭入れです!もちろん長財布などでも楽しめますが、長財布を何本も持っている人ってあまりいないと思うんです。
長財布は数年に1本あれば十分、多くて2,3本じゃないでしょうか?金額的にも本革の長財布を何本も買える人は多くないかなと思っています。
小銭入れなら長財布よりも価格がかなり抑えられていますので、何本か購入しておいて、その時の服装や気分によって使い分けるということも可能です。
つまり、同時にいろんな革を気軽に楽しむことができることが、小銭入れのメリットです。
小銭入れは何本あっても楽しめるものですから、プレゼントにも最適ですよね。
けっして、長財布を否定しているわけではありません!もちろん長財布は長財布で革を楽しむことはできますが、いろんな革を楽しむには少し不向きじゃないかということを言いたかっただけです。
ちなみに僕も長財布は使っていますし、革の経年変化(エイジング)を楽しんでいます。
【コラム】僕が小銭入れを使う理由
人には様々な生活スタイルがあり、財布に関しても同じように十人十色、様々な組み合わせや使い方があります。
例えば、
- 長財布ひとつで生活するスタイル
- 長財布と小銭入れを一緒に持つスタイル
- 二つ折り財布と小銭入れ
- マネークリップと小銭入れ
- 小銭入れひとつで生活するスタイル
などがあると思います。
僕の場合、小銭入れがついていないタイプの長財布と小銭入れを一緒に持って出かけることが多いです。カードもたくさん入りますし、特に不便と感じたことはありません。
少し前まではマネークリップと小銭入れを組み合わせて持っていましたし、さらに昔にさかのぼって小銭入れだけで生活していたこともありました。
なぜそこまで小銭入れにこだわって使っているのかと聞かれれば、単純に本革の小銭入れが好きだからです。
小銭入れを使う理由として、長財布が長持ちするとか、金運があがるからとか、いろんな理由が思い浮かびますが、僕が小銭入れを使う理由はコレひとつだけです。
逆に小銭入れを使わないと、いろいろと不便なことがありませんか?
メインになる財布が小銭で型崩れしてしまったり、そのせいで寿命が短くなることも考えられます。
もちろん小銭入れよりもメインの財布のほうが価格も高いでしょうから、メインの財布は小銭で汚れても簡単に買い替えはできません。
小銭入れを使わない人はやっぱり使い分けが面倒だから、小銭入れを持たないんでしょうか?
メインの財布が小銭で汚れてしまったり、型崩れしてしまっても、いつでも買い替えられるから小銭入れを持たないんでしょうか?
それってやっぱり環境にも悪いですし、ちょっと悲しい気もします。
小銭入れなんて持ったことない。財布の寿命が延びるなんて知らなかった。という方は是非一度、財布と一緒に小銭入れを使ってみてください。もちろん安い小銭入れで大丈夫です。2,000円ほどでしっかり使える小銭入れはいくらでもあります。
ずっと使っていると、それにどんどん慣れてきて、面倒だなんて思わなくなります。中にはやっぱり使い分けは面倒だし一緒になっているほうがいいという方もいらっしゃるかと思いますが、一度は使ってみないとわからないことです。
最後に、お札を札入れに、小銭を小銭入れに、カードをカードケースに、分けて持つ人を見たことがありますが、あれは少しめんどくさそうだなと感じたことがあります。
僕の場合札入れにカードも入ってしまうのでカードケースは持たないのですが、やっぱりそれも使って慣れてくると便利だと感じるようになるのでしょうか。
いずれ試してみたいとは思いますが、僕の場合そこまで入れるカードがないかもしれません。
小銭入れを持つメリットとデメリット – まとめ
僕はもちろん小銭入れを持つ派ですのでどうしても意見がかたよってしまいますが、なるべく公平になるよう考察してみました。
しかしこうやって改めて考えてみても、本革の小銭入れに限らず、小銭入れは持っておいたほうがメリットのほうが多そうです。
そして特に男性なら、本革の小銭入れを持つことによって男としてのレベルが上がるのではないかと思っています。長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!